建築業界の人間として、できれば使いたくないのがビニールクロスです。
 ビニールクロスって食品に例えると、化学でできた添加物食材みたいなもの。
 本当は、、、漆喰にしたい!・・・無垢の木にしたいけれど・・・。

 大住宅メーカーはビニールクロスを使う。
 理由は・・・

 ・a 安価。
 ・b 施工性がよい。
 ・c クレームが少ない。
 ・d 大量に発注できる。

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 このなかでいちばんのキーワードになるのは「d:大量に発注できる」、ではないかと思います。
 大住宅メーカーになればなるほど自然素材に近いものは、大量発注ができないからです。
 
 例えば以下のようなものは標準仕様にできない。
 ・ 無垢の木を壁に張る
 ・ 漆喰(しっくい)をぬる 
 ・ 薩摩中霧島などの左官壁にする
 ・ 土佐和紙を貼る
 ・ ルナファーザー塗装仕上げにする

 このような風合いのある材料はほとんどの場合、素材メーカーが小規模なので大量に扱えないのです。
 職人も不足気味。職人の腕の差によるバラツキもある。

 納期が遅れたりする、完成時期が不安定になる。
 つまり、建て主さんが漆喰塗りの家にしたくても・・・使えないのが大住宅メーカーです。
 ビニールクロスを使わざるを得なくなる。

 いっぽう、そこに差別性を見いだしているのが小規模な地域の工務店。
 無垢の木を使う、漆喰塗りを行うことで大住宅メーカーとは異なる路線を走ります。
 地域の工務店なのに・・・一般的なビニールクロス路線を走る建設会社って、あんまり特長が無いってことだと思います。