自然素材のことを書きます。
 昔の話しだし、もう時効になったと思う。そのオーナーも亡くなられたので、もういいかと思って書いています。
 自然派にはエセが多いってこと。

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 そのオーナーは言っていました。
 「小林さん(私のこと)、学校の先生は曲がったキュウリが大好きなんですよ」
 (彼は学校給食に野菜を納品している八百屋さんでした。)
 
 彼が言いたかったことは、曲がったキュウリは自然野菜だと思われているので・・・商売が楽だ、というものでした。
 曲がったキュウリは安く仕入れることができるのだそうです。
 それでいて曲がったキュウリは自然な営みだと(学校側に)受けとめられているので、高く売ることができる。
 その利益で今回、小林さんに家を頼めた。。。設計料を払ってでも家を依頼できた。

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 環境には多くのウソや矛盾が混じっている。
 
 ・ 木という無垢材は身体に優しいと言われているけれど、自然の無垢材には虫がいる。
 (よって、防虫薬剤でやっぱり処理していたとか。)
 (虫のいるキャベツは皆、嫌なので、やっぱり薬剤処理しているのと似ている。)

 ・ 木造は自然素材だというけれど、しっかり集成材だったりする。
 (集成材は化学接着剤で固めた木材だ。自然素材だとはとても言えない。)

 ・ 省エネ計算では乾燥機を度外視して計算してもよかった。
 (洗濯物を天日干しする家も、乾燥機を使う家も、省エネ計算では計算外としてもいい、という矛盾。)
 (乾燥機はガスや電気というエネルギーを使っています。)
 (今これは改善されたのだろうか。)

 ・ 漆喰は本当に天井にも塗れるのか。(化学ノリを使っていないのか?)

 ・ シロアリ駆除剤は赤ちゃんがいても安全なのか?

 ・ 太陽光発電は省エネルギーになっているのか。(製造一次エネルギーから廃棄エネルギーまでを考慮したときは?)

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 考え出すと・・・疑問が多い。専門分野が細かくてよく分からない。

 曲がったキュウリを見ると私たちは勝手に自然野菜をイメージしてしまうけれど、曲がったキュウリが本当に無農薬であり自然野菜なのかどうかは、曲がっていることとは無関係だ。

 住宅も同様、それが自然住宅なのか否か・・・・、ちょっとやそっとでは見分けがつかない。

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 自然素材に乗り、甘んじている人たちがいっぱいいる。
 ヨーロッパの自然塗料が日本でも人気だけど、メーカーから塗り見本サンプルを取ると、塗装技術はメチャクチャに下手くそだ。
 下手くその方が、素朴に見えるようだ。
 その方が自然素材っぽいと思われているようなので改善しないらしい。
 曲がったキュウリにファンがいるのと似ている。