和室はデザインが皆同じだ、という印象があるが、やはりパターンがあるという話し。

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 設計駆け出しのころ、私は和室の設計が嫌いだった。
 何か形式があって、その通り設計するのだと考えていたので、和室は皆同じになる・・・と思い込んでいたから。
 あるとき、大村健策さん(建築家・白井晟一のお弟子さん)と近所だった関係で、大村さんの設計した住宅を見せてもらえる機会があった。

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 びっくりした。
 和風住宅に感動したのだ。
 私は和風で素晴らしい部屋ができることを知った。
 
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 和風には・・・いくつかのパターンがあるのだ。(私の解釈)
 まずそれを知らねばならない。
 普段、意識していないけれど、日本人なら皆が良く知っているデザインだ。

 ■ 書院造り
 ・ 我々がいちばん知っている和室。
 ・ 長押(なげし)があることが多い。
 ・ フスマに縁取りの黒や茶の枠がある。
 ・ フスマに絵や柄がある。
 ・ 威圧的。
 ・ 豪華。
 ・ よって地方の名家・豪農が利用する形式だ。

 ■ 数寄屋
 ・ 茶室で有名。
 ・ フスマに上記の縁取りがない。(太鼓貼りフスマという)
 ・ フスマは無地だ。
 ・ 一見、質素に見えるが粋、なのだ。
 ・ 設計はむつかしい。

 ■ 民芸和風
 ・ 土産物店、蕎麦屋に多い。
 ・ 町屋、飛騨高山の民家。
 ・ 私の町は城下町だったが、民芸が多かった。
20180521高山

01民芸
 ・ 江戸時代の店舗。(上・NHKTVの番組より転載)
 ・ 柱や造作材は煙でいぶされたような黒や茶だ。
 ・ 写真にもあるように「室内に火」が(囲炉裏が見えている)あるくらい、力強い和室。
 ・ 冒頭に書いた建築家・白井晟一氏などは民芸派だと思う。

 ■ 新和風
 ・ 数寄屋に似ているが現代風にアレンジした和風。(下は和風飲食店)
001
 ・ マンションの和室など。

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 和風建築をあまりつくらなかった私が、今になって和風について書くのは、和風はデザイン寿命が長い、と思える点です。
 そのことは以下をご覧ください。

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