建て主さんに、工事費用の相場カン(感・観・勘)がまったくないとトラブルは起きやすい、という話し。

 ・相場感
 ・相場観
 ・相場勘

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 100m2ほどの木造の家を、、、、1,200万円ほどで建てたいのだそうです。
 約30坪ですから、坪単価は40万円ほどになります。
 話しは少し進行していて、建設会社に話しをしたら、何とかやりましょうと言ったらしい。
 で、設計を私に頼みたいのだそうです。(私のBlogをBiglobeのときから読んでいたから)

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 坪40万円?
 絶対にできないですよね。
 
 建設会社は「何とか・・・やりましょう・・・」なんて、、、無責任なことを何故、言うのだろう。
 トラブルに巻き込まれそうなので、断りました。

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 現在、住宅は坪単価100万円を超えてしまう、というのが私の見解です。 
 建築費はどうしても安く考えがち。(それにしても40万は安すぎる。)


 建て主は安い方が良いに決まっているんです。
 一方、建設会社は安く言わなければ、建て主に興味を持ってもらえません。
 高く言ったらどうなります?
 あなたはその建設会社から離れますよね。
 
 よって・・・スタートは安い建設費から始まるのです。

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 このグラフは国土交通省が発表しているデータです。
 首都圏・注文住宅の建築工事費・一覧。
 2020年で坪単価は100万円を超えています。
 (このデータは木造に限ったものではなく注文住宅全般なのでコンクリート造なども含まれていると思われます。)
001グラフ

 発表はm2単価です。それを坪単価に加工してあります。
 令和3年度(2021年度)住宅経済関連データ
 <3>建築費及び地価の現状 → 2・建築工事費 → (2)注文住宅の建築費(首都圏)


 安い方が良いと考えている建て主と、安く言うことで引き付けておきたい建設会社の、双方の心は当初、一致するのです。

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 相場を知らないと誤解は増えるばかりです。
 ・建設会社にボラれていると思ってしまう。
 ・疑心暗鬼になり、設計者や建設会社を信用できなくなる。
 ・建て主は適正建設会社になかなか出会えない。
 ・相場を知るのに時間がかかり、1~2年間を無駄にする。
 ・安い建設会社に出会ってしまい、安かろう悪かろう住宅を建ててしまう。
 (建物って設計段階では目に見えないので妄想を描いてしまう。)

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 冒頭に書いた予算カンのない建て主さんはときどきいるのです。
 非常に・・・そして、極めて、、、トラブルになりやすい。
 業界の人間として絶対に避けたい建て主さんです。