15年ほど前まで、私はユニットバス派ではなかった。
 ユニットバスは一種の新建材みたいなものだと考えていたし、自由な浴室がつくれない。
 だけど、、、考えを変えた、という話し。

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 「在来の浴室はリフォームしにくい」のです。

 当時、浴室の改修を行っていて、構造体と一体になっている在来浴室は工事が大掛かり過ぎると思いました。
 ユニットバスなら、構造体と分離しているので、簡単に交換ができます。
 しかも、ユニットバスは水漏れしない。
 土台や柱が腐らないので、住宅の寿命は無限に延びる。
 
 ユニットバスの方が温かい、という利点もあります。
 コンクリート床にタイル張りの浴室はヒヤッとする。

 その頃、TOTOのカラリ床が発売されました。
 これは画期的、床はすぐに乾く。
 カッパの長靴みたいな浴室履きが要らなくなったというわけ。

 魔法瓶浴槽(TOTO)も市販され始めました。
 いつまでもお湯が冷めにくい。その利点も大きかった。

 デザインよりも機能の方が重要だ。。。
 そう思うようになったのです。
20220902ユニットバス派
 この写真は当事務所の現場です。
 ユニットバスは窓を大きくしにくい。
 そこで、今は限界値まで窓を大きく設計をしています。(この写真が窓の最大値です。)
 バスタブの水面と窓の高さ下端が揃っていると、眺めもよくなると思うけれど(後述の写真参照)・・・、そういうことはアキラメルことにしました。

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 アキラメテも・・・ユニットバスは他の利点が多い。

 ・ 将来、取り替えが利く。
 ・ リフォームに適している。
 ・ 漏れないので家が傷まない。
 ・ 各社の互換性がある。
 ・ 温かい。
 ・ カラリ床がある(TOTOの特許)。
 ・ 魔法瓶浴槽は湯が冷めない。
 ・ 床の段差がない。
 ・ 掃除がしやすい。

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 下の写真はサミットが行われたこともある広島のホテル、建築家・池原義郎の設計。
 格好がいいですね。
04広島ホテル

05 〃
 けれど・・・この写真、住宅として考えたとき。。。維持や、寒さや、漏水の可能性があり、リフォームのときは費用負担も大きい。
 日常の暮らしは、そこそこの使いやすさや、長続きする方がいいと私は思うようになったのです。
 デザインを優先すると、使いこなすことがたいへん。
 その家には50年、60年も暮らすのだから。。。
 非日常を楽しむのならホテルに行けばいい。