住宅を設計しているとき、「子どもの部屋にテレビ配線をどうするか?」という問題にぶつかる。
 たいがいの家は
 「子どもの部屋にテレビは要らない」
 そう考えるのが一般的。
 テレビ漬けになるから。


 インターネットも同様。
 「子どもが妙なネットを観るかもしれない」
 だから、ネットを考慮しないでよい。

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 これらは『現在』を考えた家だ。
 家が完成して10年後・・・子どもは若人になっている。
 子ども部屋は・・・テレビが映らない、ネットができない部屋のままだ。(やや大袈裟)

 
 設計のとき「子ども部屋」という言い方をしたのが、よくなかったのかもしれない。
 「子ども部屋」は7・8年で「若人の部屋」になり、10年経つと「大人の部屋」になる。
 そのことを考えると名称は、「洋室1」「洋室2」という方がよかったのではないか。

 そういう名称だと、テレビやインターネットについて、考えが及ぶのかも知れない。

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 たいがいの建て主は『現在』しか考えていない。

 住宅のつくり方にはもっと「型」があった方がよいと思う。
 「型」がないので我流でつくる。
 その我流に上記のような漏れが多い。


 テレビやインターネット配線なら、たいした話しではないが、例えば「二世帯住宅」などは・・・大問題だ。
 10年経ったとき・・・・二世帯という「現在」に特化した家は、親が他界してしまうと・・・使い物にならない部屋ができることがある。
 人に貸すことも考えていなかった・・・みたいな。