落ち着いた住宅をつくるのには、入ってくる光の方向と量がたいせつ、、、という話し。

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 間取り図を見るとき。
 机の上に図面を置き、照明の下で見るので、図中の部屋が「暗いのか・・・」「明るいのか・・・」、、、見落としてしまいます。
 下の図面。
 緑の部分が暗いヵ所。
 窓を付けるか、玄関ドアをガラス戸にするか、何もしないか、迷います。
 間取り図では、明暗が見えないことに注意なんです。 
01-2
 また、明暗にはさらに重要なことがあります。
 光の量よる、家の方向性です。

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 方向性とは、「暮らし」はどっちを向いているかということ。
 図面を見ているときは、北が上でも良いのですが・・・、家が完成すると、暮らしの方向は南向きになるのです。
 2図は同じ間取りの南北方向を逆にしたもの。
 暮らしの方向は南向きになります。
 人は明るい方向を見る習性があるからだと思います。(注参照)
02-2
 方向性は・・・緑の矢印。

02-3
 このときに、窓をもっと取ろうとし、東面にも西面にも窓をとると、、、家の方向性は「3図」のようになります。
03-3

 部屋は明るければいいと思う設計者は「3図」のように窓を東にも西にも設置するでしょう。
 でも、私はそうしません。
 方向性が3つもあると部屋は散漫になるし、落ち着かないと考えるからです。
 それをチェックするためにも、私は「南を上にした間取り」にこだわっています。

 明るさは上座下座のような、空間の順序もつくり出します。
 部屋の「整え」に重要だと思います。

 注:
 明るさに強弱をつけたいのは日本の特色なのかもしれません。大きな窓、小さな窓など、光の量にこだわる傾向があります。
 欧州などでは窓の大きさが比較的均一。
 日本ほどの方向性を求めないのかもしれません。
 
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