設計事務所や建設会社の建てた現実の住宅は見ることができそうで、意外に見ることができない。
 新築住宅を建てた建て主は、他人に我が家を見せるなんて嫌だ。掃除もしなくてはいけないし・・・、面倒くさい。
 モデルルーム見学もあまり意味がないと私は思っている。
 モデルルームは客を惹きつけるために「盛られている」。真の意味で参考にはならない。 
 
 しかし、現実の「家」は違う。
 もしも、見せてもらえる機会があるのなら、絶対に見るべきだ。
 本当のことを言えば、新築より、あるていど時間が経っている家の方が断然いい。
 例えば、10年以上経っている、、、とか。

 時間が経っていれば、建物の長所・短所はすでに分かっている。
 それを踏まえた住宅見学にこそ、意味がある。
 というのは、家は消耗品ではなく、50年、60年と使いこなすからだ。
 その家は10年経過してどのように使いこなされているのか。
 そのことが見学のポイントだ。
 つまり、古いほどいいと言える。
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 本物の家だから建て主さんと出会う。
 短所は必ずあるのだけど、短所を乗り越えた長所があるからこそ、建て主さんは「見せてくれている」ことに理解をし、その良さを学ぶことに、意義がある。

 よく「失敗しない家づくり」を謳っている動画などが多いけれど、家は失敗に学ぶのではなく、「長所に学ぶこと」がとても重要なことだと思う。
 (失敗しない家づくりはたいがい目立つための演出だ。)

 失敗ではなく、長所に学ぶ。
 子育てがそうだ。
 子どもに、失敗を学ばせ育てていく親などいない。
 子どもには、良い環境や、良い本、良い仲間を用意して、育てていくのが普通。

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 私はそうやって、10年は経っている家の「良さ」を新規の客に見せながら、仕事を獲得していた。

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