住宅の吹き抜け案。
 よく考えた方がいいと思います。
 吹き抜けは落ち着かないし、間が抜けた感じになりがち。
 寒いという問題もある・・・。(高気密・高断熱の技術に注意)

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 住宅は、人生に1回建てるか建てないか・・・という事業。
 建て主は夢が膨らんでしまう。

 吹き抜けというインパクト(衝撃)のある案を選んでしまう。

 設計者の問題もある。
 吹き抜け案って、建て主が飛びつきやすい、ことを知っている。
 暮らしやすさより、選ばれやすい強い案をつくると、仕事獲得に有利だし、自分も盛り上がる。
 
 「わ、すごい!」
 皆が盛り上がっているので、舞い上がっている提案もすんなり受け入れられ、家は完成。
 たいがいの場合、落ち着かない・・・。
 冷暖房が利かない。(冬なら、寒いことが多い。)
 
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 私にも吹き抜け案に反省があります。
 最近は吹き抜けをコンパクトに設計しようと思っています。

 この家(写真)はオーナー2軒目の家です。
 1軒目の家は・・・大きく吹き抜けていました、大空間。(当事務所の設計監理でした。)

 2軒目を建てることになりましたが、建て主も私も、大空間に反省があり・・・
 「もう少しコンパクトにしよう」
というのが、2軒目のテーマとなりました。
001NAKA
 2/10の勾配天井。
 いちばん低いところで(左側)2m40cm、いちばん高いところで(中央右側)3m20cmとした。
 高いままだと落ち着かないので、右のキッチン天井高さは2m25cmと普通より低くしています。
 落ち着きと、天井高さのバランスをとった。

 次の写真は吹き抜けではなく、天井の高い住宅、吹き抜けよりコンパクト。
 左の低い方で3m10cm、右の高い方で3m60cm。
 一般的な天井高さは2m40cmですから、70cm~1m20cmほど高いことになります。
 勾配1/10。
 一般の吹き抜けとは異なるコンパクトな吹き抜けを目指しました。
002HOSO
 吹き抜けは「強い空間」です。
 建て主はつい選んでしまうので、注意が必要。
 
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 以下はグーグルで「吹き抜け」をキーワードにしたときの検索画像。
 「人に見せる」とか、「自慢する」ってときには効果的なことになっていますが、「暮らす」を目的に考えたときは・・・、どうか。
 『初めてだと吹き抜け案を選ぶ』、知っておいて損のない言葉です。

 Google 吹き抜けの画像
 
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