住宅建築、、、、例えば床。
 完璧な水平ではないし、壁も完璧な垂直ではないのです。
 大工さんという人間が・・・現場でやっていることなので、歪んでいるだろうし、傾斜しています。
 どれくらいなら許容すべきなのか、という話し。

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 床の場合。
 私は4/1000くらいまでが許される範囲かな?と考えています。
 床なら、1,000㎜行って・・・4㎜下がっているのが4/1000精度。
 つまり、1メートルで4㎜傾斜している床は水平の限界ではないかと思います。(場所による、人の考えによる。)

 (ただし、床がそのまま下がり続けると、3メートル行って12㎜下がることになるので、そのままではダメです。どこかで12mm分上がる必要があります。) 
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 壁の場合。
 上記の4/1000精度を高さにあてはめてみます。
 普通の天井高さは2.4メートルなので、4/1000なら9.6㎜(約10㎜)壁が倒れていることになります。
 10㎜は1㎝ですから、意外に狂っているものです。
 でも、単なる壁面だと、普通の人は壁の倒れに気がつきません。
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 精度を要求される場所があります。
 ドアとか、窓の付近。
 引き戸の場合、4/1000狂っていると、高さ2メートルのドアで8㎜の隙間が出ます。
 引き戸ならピシッと閉まらない。

 そこで、修正作業が行われます。(誤魔化すという言い方の方が適切かもしれません。)
 家の骨格は簡単に修正できないので、ドアの方を斜めに削ったり、レールで調整したり・・・。
 しかし、ドア回りでの4/1000精度は8㎜もの狂いなので、普通は許容限界を超えていると私は思っています。 

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 以下は興味のある方へ・・・参考まで。
 寸法精度には国の基準が示されています。
 床の場合。
 ・ 3/1000未満 瑕疵(かし)(注1参照)の可能性 → 低い。
 ・ 3~6/1000   〃               → 一定程度、瑕疵あり。
 ・ 6/1000以上    〃               → 高い。
 
 基準が示されているけれど拘束力はないです。(測定と判断がむつかしいから、人によるから。)
 住宅の品質確保の促進に関する法律(平成11年法律第81号)第70条の規定に基づいた「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」より。

 
(注1)瑕疵とは・・・
 建築の世界ではよく使われる言葉です。  
 きずや欠点のことを指しますが、法的なことと関係していて「法的に何らかの欠点や欠陥のあることを指すことが多い」。